一言の重み

15,000人の離婚問題解決法

これは友人の身に起こった話です。

 

E君と私は、大学のボランティアサークルで知り合いました。

大学こそ違いましたが、同い年でお互い馬が合ったのか

卒業してからも月に一回ぐらいのペースで飲みに行くといった交友関係が続いていました。

 

そんな風にして迎えた社会人4年目のある時、

彼に、実は結婚を考えている人がいる、と相談されたのです。

相手の女性はAさんといって、私たちの所属していたボランティアサークルのメンバーだった女性です。

私たちより2歳年下で、特に親しかったわけではないですが、

気遣いのできる気立てがいい女の子だったと記憶していました。

 

Aさんとは、仕事帰りの電車の中で再会し、意気投合したのだといい、

その後2人はすぐに交際を始めました。

そして、その2年後には結婚を決意したのでした。

 

2人とも人柄も良く人望も厚かったので、

私を含めた周りの人たちは皆、彼らの結婚を受け入れ、祝福しました。

 

そして、やはり彼らの結婚生活はまるで幸せを絵に描いたようなものでした。

E君は、30歳を目前に何人かの同僚を引き連れて会社を立ち上げました。

そして、数年あまりで事業を軌道に乗せ経営者としての手腕を発揮しました。

私生活でも2人の子供を授かり、家族のためにと東京の郊外に家を購入したのでした。

 

そんな誰もが羨むような人生を歩む彼の結婚生活に歪みが生じたのは、

結婚10年目になる春のことでした。

私たちは、以前ほど頻繁ではなくなったものの、年に何度か2人でお酒を飲みに行く関係を続けていました。

その時に、彼に悩みがあると打ち明けられたのです。

 

悩みは、いたって些細な内容でした。

その年の正月、E君は妻のAさんと2人の子どもを連れて、

彼の実家がある秋田県に帰省していました。

E君の母親とAさんの関係は比較的良好で、

子ども達も祖母であるE君の母親にとてもなついていたのだと言います。

E君もその関係を好意的に受け止めていましたし、

Aさん自身も偽りの気持ちはなかったのだと思います。

 

それは元日の朝でした。

「このお雑煮しょっぱい」

それは、E君の母親の作ったお雑煮を食べて、彼の上の子供が言いました。

 

確かに、その雑煮はしょっぱかったのだと言います。

「母さん、だから味付けは薄目って言ったじゃないか!」

Eさんは、母親に向けてそう言いました。

E君の母親は、ご主人を早くに亡くし、家計を支えるために長年事務職に従事していた関係で、

普段から料理を作るほうではなかったと言います。

だから、退職した今でも料理を作るとどうしても味付けが濃くなってしまうのだそうです。

 

そのことをE君もわかっていたので、事前に薄味にするように言ってあったのですが、

慣れていない彼女には難しかったのか、結果的に作ったお雑煮はしょっぱくなってしまったのです。

 

「おばあちゃんが一生懸命作ってくれたんだから文句言ったらだめよ」

そう言って子どもをたしなめたのはAさんでした。

そして、その言葉は子ども達を納得させたようで、その場は特に問題なく過ぎ去りました。

 

しかし、それは実家を後にして東京へ帰る社内でのことでした。

長旅で疲れたのか、子ども達は2人ともすっかり寝てしまっていたようです。

「今朝はありがとうね」

E君は、今朝、お雑煮の件でAさんに感謝の言葉を言いました。

「母さんには、言っておいたんだけどな。最近、年のせいか物覚えが悪いのかな」

この時、E君は、言うとおりにしてくれなかった母親に少なからず憤りを持っていたと言います。

 

でも、この後のAさんの一言が、彼ら夫婦に決定的な亀裂を生んでしまったのです。

 

「それは、仕方ないわよ。でも、あなたのお母さん、あの年代の方にしては、お料理下手っぴだよね」

Aさんは、笑って言いました。E君も笑って同意しました。その時は。

 

「お料理下手っぴだよね」

それから、E君の頭からその言葉が離れなかったのだと言います。

 

確かに、E君のお母さんのお雑煮はしょっぱかったし、

料理はお世辞にもうまいとは言えなかったのだと思います。

事実、E君もそのことで母親に憤っていました。

でも、それをAさんが言うのは別です。

 

E君にとってそれはまずかろうと女手一つで自分を育ててくれた料理です。

時には、文句をいうことがあってもまぎれもないおふくろの味です。

それをいくら悪気がなかったとはいえ、Aさんはその味を下手の一言で片づけてしまったのです。

 

その一件以来、E君はAさんと顔を合わせるだけで、その言葉が頭をかすめ、

次第に彼女の行動すべてに不快感を覚えるようになったのだといいます。

結局その些細な、しかし決定的な一言で生じた亀裂は修復不可能なほど肥大化し、

その年が終わる前に彼らは結婚生活に終止符を打ちました。

 

部外者である私に夫婦間のことなどわかるはずなどないのですが、

この話を聞いた私としては、個人的にE君へ同情しないわけにはいかないのです。



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